2011年8月20日土曜日

コンソール画面で日本語で生活するための小道具

私の自宅マシン(FreeBSD 8.2、amd64)は、年に3回くらいgnomeなどのportupgradeをしくじって黒い画面で暮らすことになる。しかし、gnomeが壊れていても、日本語のメールの読み書きとgnomeを復旧するためのネット情報の閲覧くらいはしたい。
そんな願いを叶えてくれるのが、konとemacsとwanderlustとw3mだ。

1.kon (japanese/kon2-16dot)
konは漢字(日本語の文字)をコンソールの上に表示するためのプログラムだ。
(KON2 is a program for displaying Kanji (japanese characters) on the
console of Linux/FreeBSD. pkg_descrより)
現在 FreeBSD ports では32bit にしかインストールできなくなっているが、Makefile の
ONLY_FOR_ARCH=i386
の行をコメントアウトすれば、エラーも出ずにインストールできた(うちの子は64bitなのだ)。

kon は入力の文字コードはEUCを受け取るので、実行するプログラムのオプションが必要となる。たとえば黒い画面で
$ kon
$ lv -Oeuc japanese.txt
とすると、ファイルの中身が確認できる
$ emacs japanese.txt
は適当に出力を調整してくれるようで、出力オプションなしで大丈夫。wlもあくまでもemacs の内側で走るので、いつもどおりに使える。入力切替はいつもどおり ctrl+バックスラッシュ。

2.w3m (japanese/w3m-img)
まず、w3mは www/w3m-img ではなく japanese/w3m-img がインストールされているかを確認すること。www/w3m-imgは指定できるオプションが少なく、出力をEUCにすることができない(大変なだけだとは思う)。
$ kon
$ w3m -Oe google.co.jp
で検索する。tabキーでリンクやテキストボックスを移動できるので、テキストボックスを選択してReturnキーを押すと、窓下部に TEXT: と入力受付するのでテキストを打ち込もう。
日本語入力の方法は知らない。webメールを使っていたりして、日本語を書きたい人、ごめんなさい。

(うわさでは、uim-fepをなんとかすればいいらしい)
(失敗の記録だが、www/emacs-w3mをでemacsの入力を使おうと思ったが、w3m-m17nとja-w3m-imgが conflictして、これもうまくいかない。)
 
Xは壊れやすいし、もしもの時のためにインストールしておくと安心できる。

参考
kon 本家サイトが見つからない。
w3mの多言語拡張している人のページ。ありがとうございます。 http://www2u.biglobe.ne.jp/~hsaka/w3m/patch/README.m17n-ja
コンソールが好きそうな人たち。友達になりたい。
ある nakagami の日記 http://nakagami.blog.so-net.ne.jp/2006-08-08
oogatta の勉強日記 http://d.hatena.ne.jp/oogatta/20100520/1274311272

(2011-10-31追記)
32bitのシステム(kernel+userland)を64bitマシンにつないでも基本的には動くのだが、konは立たなかった。

より詳細に書くと、今のマシンのHDD不具合で、昔32bitマシンで使ってい(てsmart的にまずそうになったから、換装して0で埋めて捨てようと思ったまま放置してい)たHDDを差してみたら、konは灰色モザイク画面になってしまう。kernelもgnomeも完全に動くのになあ。ちなみにportupgradeしてもダメだった。うーん残念。